ケレタロはメキシコシティの北西へ高速道路を飛ばして2〜3時間。
別段、何がすごいというものはない。強いて言えば下の写真の『水道橋』くらいである。 しかし、旧市街〜中心地区は植民地時代の建築や石畳など味のある風情がそこかしこに残されており、 ぼくとしては格好の写真スポットであった。
似たようなところなら他の町でも、それこそメキシコシティにだってあるのだが、それはそれケレタロにはケレタロなりの 良さというものがあり、これが自分の感性にはピタッときていたのだと思う。

左の写真は、アメリカで有名なデパート「シアーズ」のケレタロ店である。古い建物を再利用した店舗ということもあるが、 看板のロゴを見てもシアーズになったのは相当昔のようである。

町自体は地方の中級都市であり、都会の様相も併せ持つ。マクドナルドや全国チェーンのファミリーレストランもちゃんとある。ちょっと寄るには便利がいいのである。
右の写真がこの町のシンボルである水道橋である。１８世紀頃に建てられたというからもう立派な遺跡である。
ヨーロッパにもこういった時代モノの水道橋の跡が散見されるが、メキシコだってスペイン人が「ヌエバ・エスパーニャ」（新スペイン）と呼んで国づくりに気合が入っていたわけで、当時のヨーロッパと同じレベルで都市計画が進んでいたことをうかがわせる。

この町を抜けて北上すれば、「サン・ルイス・ポトシ」の町を抜け北部の工業都市「モンテレイ」に至る。こうなると週末ドライブですまなくなってしまう。西にぬけても「アグアス・カリエンテス」や「グアナフアト」などの感じのいい町を抜け「グアダラハラ」に至る。