花などのマクロ撮影で大きく写す時は３５ミリがよいと言う話しをよく聞くが、それはフォーマットサイズの違いが原因している。 等倍というのはフィルム上での実物と同じ大きさをいうわけで、35ミリフォーマット上での等倍の像は、645フォーマット上では約2.7倍に写らないと、プリント時に同じ大きさにならないということである。
【 リバースアダプターセットとヘリコイド接写リング 】
リバースアダプターセット（リバースアダプター＋リバースアタッチメント）とヘリコイド接写リングの併用で（35ミリの約等倍まで）大きく写すことができる。
今回は梅のマクロ撮影をしてみた。（下の作例ボタンを押して画像を開いてください。）
使用レンズはＡ55mmにリバースアダプターやヘリコイドを併用している。
このリバースアダプターは見た目が非常に良い。左の写真の様に普通のレンズのように見えるし、フイルターもつけられるようになっている。 花のマクロ撮影では写りも満足でき、ボケ具合も最高である。 マクロは35ミリがよいといわれるが、645判では被写界深度が浅さを利用した作品作りも興味深い。 欠点はというと、ワークディスタンスの範囲がせまいことである。三脚の移動ではセットが煩わしくマクロスライダーなどが必要であろう。
《おまけ》 初代645のカタログから接写・複写のシステム図を拝借。マクロ撮影をするのにどんな手段があるのかひと目でわかる。